水の都・大阪再生構想

はじめに:長年の夢が現実のものへ

 私、横倉廉幸は議員になって以来、都心を流れる貴重な川や堀割を住民の憩い楽しむ場として、また交通や観光の場として利用すべき、として長年取り組んできました。特に市内の中心を流れる土佐堀川(堂島川)、木津川、道頓堀川、東横堀川を廻る「環状川(船)構想」を提案し、機会あるごとに訴え続けてまいりました。

 2001年12月には、国の都市再生プロジェクトに「水の都大阪再生」が認められ、一気に気運が高まってきました。2002年10月1日には「水の都大阪再生協議会」が設立され、構想を取りまとめ今の「水の回廊」計画が進められています。大阪の貴重な財産である「川や堀割」を有効に利用し、新たなる大阪の顔としてすばらしいものに仕上げていきましょう。

背景:「水の都・大阪再生」構想の背景

イメージ図

 平成13年12月、大阪は都市再生プロジェクト第3次決定を受け、都市部の活性化施策について省庁の枠を超え法制度の枠組みにまで踏み込んだ検討を進めていくこととなり、従来よりまちづくりのテーマとしてきた「水の都」に焦点を当て、経済波及効果の高い都心部の河川沿川を中心とする再生構想を立案することとした。

 大阪は、難波津以来の歴史の中で、水を鎮め、水を楽しみ、水が運ぶものに育まれながら、「水のまちづくり」を進めてきた。“水”こそは大阪のルーツ、大阪のアイデンティティそのものである。堀川の掘削、新田の開発、臨海部の工業地域形成と、いつの時代にあっても水辺は大阪のまちづくりの最前線=“フロンティア”であり、また、水辺にこそ時代が抱えるまちづくりの課題を解く鍵があった。

 大阪市域では、「環境との共生」、「アメニティの向上」、「国・地域・人の交流」の3つが21世紀におけるまちづくりの主要課題である。これらに柔軟に応えることのできる“フロンティア”として、水と水辺に再び着目し、「環境」、「アメニティ」、「交流」の意味と役割をもたせることにより、“大阪ならではの個性と魅力”、“世界に誇れる内実と風格”を備えた「21世紀のモデル都市」の創造をめざす。

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